作品にもせず、ふと思ったこと。

 ひとはみなひとりで、私も弱いがあの人も弱い。誰もが弱い。その弱い一人ひとりが、また人を求めていくことのすばらしさ。別に「人が弱い」ってことを言いたいわけじゃない。強い場合だってそうだ。
 ひとはみなひとりで、私は強いがあの人も強い。誰だって強い。そんな、ひとりでも強いのに、人を求めて人といる。
 自分は特別な存在ではない。いや、自分も特別な存在でもあるが、それと同じように他人も特別な存在だ。あの人が特別な存在ではない、自分だって特別なのだ。
 みんな、幸か不幸か、同じ人間だから、そんなに大差はない。