RADWIMPS4~おかずのごはん~

RADWIMPS4~おかずのごはん~



 よくある解説から。
 平均年齢21歳のバンドRADWIMPS、通算4枚目、メジャーでは2枚目のアルバム。
 幅広い音楽性と、ユニークなタイトル、歌詞が特徴的だが、
 最大の特徴はVo.野田が恋愛と生死に対してまっすぐ向き合っていく
 その純粋な歌詞である。
 RADWIMPSの曲はすべて自身の彼女に向けて作ったもの、と言う事も度々ある
 彼らの曲は、多くの若者から共感を…
 

 と、ここから、自分の書くテキトーな話。


 RADWIMPSは、どこかしらスピッツと近い。
 曲調や歌詞が似ているわけではないけれど、どこかしら同じ空気を感じる。


 どちらのバンドも楽曲それぞれの振れ幅が広い。
 両バンドとも、少し聴いただけで「あぁスピッツだ」
 「これはRADWIMPSだ」とわかるのだけれど、
 それはメロディやコードなどによるものではなくて、
 ボーカルの特徴的な声によるところが大きい。
 スピッツも、草野マサムネ氏の声が目立つあまり、それぞれの曲が似ている
 ような錯覚に陥るけれど、よく聴くと、曲によって変化が結構あるのに
 びっくりする。
 RADWIMPSも各曲だけでなく、1曲の中でもコロコロと拍子を変えるなど、
 振れ幅を広くすることで刺激を与えてくれる。


 そしてもうひとつ。
 歌詞の自己完結具合について。
 スピッツの歌詞の多くは恋愛の歌詞が多いながらも、
 少し潜って読んでみると、相手がちゃんとそばにいるかどうかが
 わからないままの、ひとりの妄想のような歌詞が多い。
 一方RADWIMPSの曲も、すべてが実在の彼女に向けた歌ではあるが、
 そこはもう、
 「自分がどう好きになったか、どれだけ愛しているか」を
 自己完結のような形で延々と語っている形になっている。
 自分の中での想いや妄想が凝縮されて、ある種の怨念に近いような曲が
 できあがり、そのエキスにこちらは共感なり感動なりを与えられるのだ。


 曲の形は違えども、どちらもどこかしら同じ匂いのする、
 濃いながらも、非常に純度の高い恋の歌をぶつけてくる。

 
 これらの曲のような想いがないと恋ができないというのなら、
 私は、恋をする自信がない。
 それぐらい、濃厚で、目を背けたくなるけれど、
 怖いもの見たさで、いつもじっと見続けてしまうのだ。