今日の出来事

 木村カエラさんのライブイベントのためCBCホールへ。今回のライブは、ボーダフォンのある期間の新規契約者+「リルラ リルハ」購入した人でハガキを出した人、っていう方々が対象で、CBCの公開録音付き、っていうイベントライブということではじめから、時間も短いし、客層も変なんだろうなぁ、CBCホールだから、ライブハウスでもなくちっちゃいホールなのでむずかしいだろうなぁ、という覚悟は持ちながら行ってきました。てなわけで、ここからはそのライブレポート的なものを。



 開場前の時間が好き。外でわくわくしながらも、長いので気だるく待っている感じが好き。ぎこちなく整理番号を知らない人に聞いて、なんとか並ぼうとしている、変な空気が好き。男は女の人に整理番号を聞き、女の人は女の人に整理番号を聞く、という社会の真理を垣間見ることができるのが好き。
 でも、今日のライブはこういうところからすでにカオス。まさに、老若男女。おじさんひとりだとか、おばさんふたりとかが、ちらほら、というレベルではなく結構いる状況。何より、前述したような対象で応募した人、しかも、当たった場合はペアではなくひとりだけ入場の券が送られてくる、っていうものだったので、自分も含めひとりで来ているのが多い。淡々としていて、ライブの盛り上がりが心配。



 開演前の会場内で待つのが好き。なけなしの金でグッズを買うべきか買わざるべきか悩む時間が好き。暇だから会場内で流れてる音楽にテキトーに乗ってみる空気が好き。楽器の最終的なチェックをしているのを見るのが好き。
 でも、今回は、開場前にも見たようにいろんな人がいすぎてカオスな感じになっていく。ホールなので座席もある。人がドンドンおさまっていくが、みんなおとなしい。映画館のような感じで、やっぱり心配。私の前2人は、おば様ふたりで、自分の膝にカバンをおいている。


 そして、若狭敬一アナウンサーによるボーダフォンのPRに続きライブスタート。めくるめくカオスのスタート。
 客照も落ちたのに、誰も立ち上がらない。バンドのメンバーの方々が入ってきたのに、誰も立ち上がらない。木村カエラさん本人が出てきて、演奏が始まっても誰も立ち上がらない。
 そういうものなの?イベントライブってそうなの?と不安に思いながら、ライブは始まる。とりあえず一人立ち上がるのも変なので、座ったままノる。周りは、静かに聴いておられました。
 1曲目、2曲目と終わった後、カエラさんのMC。もちろんみんな座っている。そして、客席は静か。リアクションも少ない。ま、自分も含めなんだけど、ライブとして、なんだかふがいない。カエラさんからも「どえりゃあ名古屋の人は静かだね」という言葉をいただいてしまう感じで。そんなこんなでライブは進む。
 3曲目以降、しっとりした感じの曲が続くから、とはいうものの、ずっと座ったままで、でもバンドの演奏で、という状態が続く、なかなかつらくなってくるものの、周囲には逆らえず。ドラムもベースもギターも大きく鳴ってるのに、客席は座ったままの苦行・カオスは続く。
 ライブ開始から30分ほど経ち、2度目のMCでやっと、カエラさんから「そろそろお尻も痛くなってきてません?」というところからやっと全員立ち上がる。盛り上がるというより、個人的にすごくほっとする。そういうところではおとなしくしていたいタチなのに、カエラさんからの問いかけが合った時に、即座に「いたぁい!」と言ってしまったぐらい、それまでは疑問符とカオスを抱えたままだった。とにかく、ほっとした。
 

 その後は、個人的には今までよりも気楽に、自分の好きなようにのって、楽しみました。周囲が盛り上がってる時は私は落ちていくのに、周囲が静かな時は結構元気に盛り上がる天邪鬼です。周りより手叩いて周りよりピョンピョンしてました。イベントライブということで、30〜40分ぐらいかな、と思っていたのが、1時間ちょっと、アンコール2回で既発のシングル曲もすべてやっていただけたので、割と良い感じに楽しめました。
 でも、やっぱり客席が舞台より高いし、高いくせに500人弱だし、客層ばらばらだし、ということで、ぜひちゃんとしたツアーで、ライブハウスでやっていただきたいと思う次第でした。のっけからピョンピョンと跳ねることのできるところの方が演者側もやりやすいでしょうし、ぜひそうしていただきたいと思う感じでした。
 ま、楽しめたので良いです。帰りにエスキモー「pino」をいただけたので良いです。スポンサーバンザイです。