聞き上手になりたい

 聞き上手になりたい。わが団の定期演奏会時のサブパンフレットで「聞き上手そうな人ベスト3」とかがもしできたとすれば、どんな手を使ってでも、原稿の改ざんとかを考えても、無理矢理入りたいぐらい聞き上手になりたい。
 自分が自分のことを垂れ流しにしゃべるよりは、人の話を聞くほうが楽しいんですよ。聞くのが楽しいから、うまく聞きたいんですよ。もっと聞きたいから、もっと聞けるようなこちらなりの聞き方をしたいんですよ。いいタイミングで、「ほぉ」とか「はぁ」とか「それからどした」とか「アーハー」とか、うまいあいづちをすることでどんどん引き出したいんですよ。人から吸収したいときって、人に「出せ!」って言うよりも、なんかそういうことですよね。そんな感じの「ドンッ!」って感じより、「にゅるっ」って感じのほうがいいですよね。
 もう、聞き上手免許とかがあるなら欲しいですよ。「聞き上手1級」とかがあれば、いろんな人からやっぱり話してもらいやすいじゃないですか。この人は1級の人だから話そうとか思うわけじゃないですか。聞き上手インターカレッジとか、聞き上手プロリーグとかができて、日本聞き上手協会が選出する聞き上手日本代表とかが…。
 だからあれですよね、「聞き上手」というスキルだけ持っててもダメなんですね。どんなに聞き上手でも、「話され上手」でないと、その「聞き上手」は宝の持ち腐れになっちゃうんですね。それで、ただ話され上手の人でも、聞き上手がないと、それはそれで困ったことですよね。両方のスキルが備わると、そっからは互いに高めあって評価も上がっていって。
 なんかよくわからない文章になってますが、本当に聞き上手になれたらなぁ、と私は思っているわけですよ。
 目を見て話す、ってのもありますけど、目を見て聞くってのがやっぱり聞くことに関しても、「キキジョウジスト」の「キキジョウジズム」の基本なんですかね。
 なので皆さん、ぜひとも私が聞き上手になれるように、その鍛錬のためにどんどん話に来てください。お願いしますよ、本当にもう。こっちも精一杯聞きますんで。