くだらない。

raji2006-10-31


 
 今日はmixiにも同じものを載せる形です。
 特に中身を分けていることもないので。
 なんとなく両方に載せた方がよいと思ったので。


 今日付けで(はやくも)退職して、
 自分のやりたいことをやりますよ、
 って話を、かなり真摯に、ある程度熱く、
 ものすごくかっこつけて今日書こうと思ったのに、
 それをしのぐほどの
 書きたいことができてしまったので、
 そこに関しては、事実のみ。


 入社半年で仕事を辞め、
 私はやりたいことをやるために、
 少しずつ動き出します。
 その前に十分に充電及び、学生時代しなかったこと等も
 獲得していく、ということも同時進行です。、
 なので、これからも皆さんよろしくお願いします。



 …と、そんなことはどうでもいい。
 それよりも、そんな手続きをした後に観た
 「木更津キャッツアイワールドシリーズ」である。


 やりきったことよりも、やりきれなかったことの方が
 それが良いモノであれ悪いモノであれ頭に残る。
 負け試合の方が、失恋の方が思い出深く、
 または、読まずに置いてままの本の方が
 背表紙のあらすじが頭に残っていて
 読みきった本よりも内容が頭にある、
 ということもあるかもしれない。


 今回のワールドシリーズはシリーズ完結作。
 死んでしまった主人公ぶっさんに
 「バイバイ」を言い忘れた仲間たちが
 きっちりと別れを告げる話である。
 死は重くも軽くもなく、ただそこにある。
 死ぬ時は一人だ、って言葉は
 死ぬ人のためにあるのではなく、
 それ以外の、誰かが死んだ後も
 生き続ける人のためにある。
 

 …とかどうとか、そんなことは置いといて、
 くだらない。最高にくだらない。
 大きいものから小さいものまで、
 大きくても「小ネタ」としか呼べないものが
 そこかしこに散りばめられている。
 シリアスな場面もあるのに、
 小ネタだけ人に話してもすべてのストーリー
 話したと思えるぐらい、
 つまり今までどおりのネタも満載だ。


 ただ、そこに、死という絶対的な別れが
 散りばめられて、
 くだらないところに急にそんな場面がやってくるから、
 不意に泣きそうになる。泣かされそうになる。


 しかし、泣きそうになったら泣きそうになったで、
 その直後に不意にくだらないものが
 出てきたりするものだから、
 泣きそびれてまた笑ってしまう。


 物語はしっかりと「バイバイ」を告げることで
 やりきり、ちゃんとした終わりをむかえてくれるが、
 泣きそうなところで泣き切らしてくれない、
 この作品はずっと自分の心に残ったままだ。

 あぁ、最っ高にくだらなかった。